ずっと不思議に思っていました。
なぜ、サンゴに多くの魚達が住めるのか。
サンゴが二酸化炭素を固定して「糖」として自然界へ戻しています。
作られた「糖」は粘液としてサンゴの体外へ排出され、又餌として他の生物にサンゴが食べられる事により海洋中に拡散していきます。
このサンゴが「糖」を生産するおかげで、他の生物がサンゴの周りに多数生活できるのです。
CO2のCは炭素を表示しています。
大気中のCO2は、海に溶け込みます。水と結合してHCO3(重炭酸イオン)になるのです。
余りのHも水素イオンとなります。
このHCO3は、海水中のCaと結合してCaCO3(炭酸カルシウム)となり炭素が固定できるのです。
問題はCO2として二酸化炭素もでてきてしまう事でした。
このため、サンゴは二酸化炭素を排出していると言われてきたのです。
ここまでの化学反応は、CO2、H2O、Caの3物質があれば当然に進行します。
光合成の出番(褐虫藻)
サンゴは体内に光合成を行う褐虫藻を共生させています。
実は、この褐虫藻が二酸化炭素を光合成により「糖」へ変えているのです。
この光合成により出てくるのは、「糖」「酸素」「水」の3つの物質だけです。
「糖」はサンゴのエネルギー源として、又サンゴ体内でタンパク質へと合成されます。
サンゴ→他の生物→自然界へ蓄積→原油(特別な時間が必要ですが)という C 炭素の流れなのです。
二酸化炭素を減らす具体的な方法です。サンゴは、自然環境に良い影響しか与えません。